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私が南アジアなどの地下水のアンモニア性窒素を現地で簡易定量するために用いているのは、ハンディタイプの分光光度計である。
使用している機種と、その分析法(試薬)、特徴や注意点は、以下の通りである。
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このページの最後の方に、このキットで遭遇した問題点を書いたので、ぜひ一読して欲しい。
またこのページではDR-890のマニュアルに従って、アンモニア態窒素の表記をNH3-Nと書いたが、NH4-Nが正しいと思う。
この分光光度計は、各種の分析対象の物質と、その試薬について、あらかじめ検量線なども含めてプログラムが内蔵してある(注1)。機械本体に添付されているマニュアルに従って分析を進めていけばよいので、非常に簡単であり、分析以外にいろいろと面倒の多い現場にとって、本当に助けになる。
注1)なお本体に内蔵してあるプログラムを利用する場合は、メーカーが用意している試薬を利用する必要がある。もちろんメーカーが用意していると言っても、全く同じ試薬とその量を用意できれば、特にメーカーが販売している試薬を購入しなくても良い。
なおこの機種は、用意されたプログラムを利用しなくとも、自分で検量線を作成して、定量することも可能。
アンモニア性窒素(NH3-N)を測定するため、メーカーがあらかじめ用意しているセットによる分析方法は、メーカーが「Nチューブ法」と呼んでいる方法である。
試薬が一回ごと使い捨てのビン(一般的な分光光度計で言うところの「セル」に相当する:上記写真では透明の試験管)に入っており、ここに「0.1(mL)」のサンプルを注入する。次に試薬(一回ごとに使用する量が分包されている:上記写真では右下の銀色の包み)を2種類入れ、これらを溶解させる。
分光光度計に内蔵されているタイマー(自動的に待つのに必要な時間をアラームで知らせてくれる)にて反応に必要な時間を待ち、ブランク値を対照として、濃度を計測する。上記写真では、やや黄色がかった緑色の試験管が、反応後のもの。
アンモニアは塩素と結合してモノクロルアミンを生成する。モノクロルアミンはサリチル酸と反応して5−アミノサリチル酸を生成する。5−アミノサリチル酸はニトロプルシドナトリウム触媒の存在下で酸化されて青色の化合物を生成する。この青色は試薬の余分な黄色でマスクされ、最終的には緑色の溶液になる。
実際の分析手順は至って簡単。
分析にあたって、実際に用意しなければならない物は、下の「注意すべき点」に書いてあります。
(本体費用含まず、試薬などの消耗品のみ)
必ず海外へ出かける前に、各試薬の袋に正常に試料が入っていることを確認しておいて下さい。
下の写真を見て下さい。
右と左の違いはわかりますか?
そうです。膨(ふく)らみでわかるかと思いますが、左は何も入っていないのに梱包されていた試薬の袋です。
僕は海外の現場でこれに遭遇し、本当に困りました。事前に全ての試薬の袋をチェックしていない僕も悪いのですが、まさか今時こんなものを平気で出荷しているとは、考えもしませんでした。しかも天下のハック(HACH)が。
この小さい試薬の袋(約2.5×3.5cm)は50袋ごとに、一つの大きな袋(約15×20cm)にまとまって入っています。そしてこの大袋はきちんと封がされ口が閉じられています。ぼくもこの大袋に記載されている試薬の名称までは確認しました。でも封を開けて、小袋を一つ一つ確認する事まではしませんでした。
たぶん出荷のQC(品質確認)なんて、きちんとやっていないのでしょう。
というわけで、みなさんお気をつけて。
僕と同じ失敗をしないようにしてください。
1000(mg/L)のNH4-Nを作る
なお窒素態としてではないアンモニアの標準試料の作成方法は以下の通り。
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