地下水を解析するのに必要なデータとして、各種の気象データがあります。しかしバングラデシュなどの発展途上国では実際に観測された生のデータ(観測記録)の入手が難しいのが現状です。
しかしインターネットではこれらが公開されており、誰でも一定の条件の下に入手・利用が可能です。
ではどのようにすれば入手できるのでしょうか。
なお一ヶ月程度前からごく最近までの気象状況を確認したい場合は、最近の気象状況確認のページへ移動して下さい。
またこのページ以外にも国会図書館で「世界各地の日毎気象データを調べる:NNDC Climate Data Online (Global Summary of the Day)の使い方」という解説ページもありますので、それを参考されてもよいと思います。(手前味噌ですが、国会図書館のページは私のこのサイトを参考にして書いた物です。)
私がここで紹介する気象観測データは、WMOが公開しているデータで、世界各地の約2万箇所の毎日の実測気象観測データです。
データは、日観測データで、全データをインターネットで入手可能です。インターネットのサイトは下に示すように2種類あります。
なおデータの利用にあたっては制限がありますので、その制限を十分に熟読して、ご理解の上、ご利用ください。英語で10ページ程度ありますが、ご理解してからデータ利用されることを強くお薦めします。
公開されている実際の気象観測生データは、以下のデータです。
なお公開されているデータの一覧表は、「DATA DESCRIPTION AND FORMAT」をご覧下さい。
1.各観測地点ごとに選択し、GIFのグラフにデータを表示させるサイト
ここは任意月の、任意の種類の日観測データを、グラフとして表示させるサイトです。基本的な観測データは、下記で紹介するデータと全く同じデータです。
もちろん表示させたグラフはGIFの絵としてダウンロードできますし、そのグラフの元となった月別観測生データをダウンロードする事も可能です。
ここでダウンロードできるデータは2種類あって、月ごとに全世界すべての観測点データを収録してひとまとめにしているものと、このデータを12ヶ月分一括して圧縮して年ごとにまとめているデータとがあります。
月ごとのデータは、観測データを標準テキストファイルとして書かれている非圧縮のデータ(拡張子が <txt>、)と、これを圧縮しているデータ(拡張子が<z>)とがあります。なにせ全世界全地点のデータが入っていますので、非圧縮のデータは毎月約30MB、圧縮でも約6MBもあります。高速回線のない方は、上記のグラフを書いてくれるサイトを利用するか、圧縮データを利用せざるを得ません。
ダウンロードファイルの拡張子<z>や<gz>の圧縮ファイルは、UNIXで用いられている圧縮形式で通常Windowsでは利用されることは少ない形式で圧縮されています。Windowsで利用する場合には、特殊な解凍ソフトを利用する必要があります。私は<エクスプローラーLZH>というシェアウエアを使っています。ただしこのソフトの場合、別途DLLファイルを入手しなければなりませんので、パソコンになれている人以外には、あまりお勧めできません。ベクターなどの各種ソフト紹介/収録サイトや、統合アーカイバプロジェクトなどのアーカイバ専用の紹介サイトにて他のプログラムをお探しになられる方が良いでしょう。
まずは「COUNTRY LIST」でデータの欲しい国を探して、その国の「STATION NUMBER」の範囲をメモします。観測地点毎にSTATION NUMBERが割り付けられています。
次に「STATION LIST SORTED BY STATION NUMBER」で先にメモした「STATION NUMBER」の範囲から、欲しい観測地点の名称と緯度経度を確認して、その「STATION NUMBER」をメモします。
そして「GLOBAL DATA FILES UPDATED APPROXIMATELY DAILY (NEW)」から欲しい年を選択し、その後、メモした「STATION NUMBER」のデータをダウンロードします。
なおダウンロードしたデータに含まれる日付をエクセルで単に読み込むと、ただの数値になってしまう。必ず日付で読み込むこと。もし日付で読み込まなかった場合は、エクセルのREPLACE関数で、年月日の間にスラッシュを挿入し、VALUE関数で数値に変え、セルの書式で日付にしてやれば、日付として認識される。
先のサイトから一括してデータをダウンロードした後、必要な情報をここから抜き出さなければいけません。その方法を解説しましょう。
さて生データを入手した後、どのようにして必要な観測地点のデータを抜き出せばよいでしょうか。なにせ毎月30MBのテキストデータです。ワープロに読み込ませて編集する?無駄なことはやめましょう。データのリストの中に、Utility
Software − DATA SELECTION EXECUTABLE − DATA-SELECTION-PROGRAM.EXE (160.0Kbytes)とうプログラムがありますね。これを使います。ダウンロードして下さい。
この他、stnlist.txt (1.2Mbytes)も必ずダウンロードしておきます。
すなわち必要なファイル(ダウンロードするファイル)は、生の観測データ、Deta-selection-program、stnlistの3種類です。
DATA-SELECTION-PROGRAMの使い方:
このプログラムは、Win95/98/Me等のDos窓で動くソフトです。使うためにはいくつかの準備が必要です。
まずダウンロードした生データ(非圧縮のテキストデータ)を、次のようにrenameします。月の英字名の3文字に年をつけ、拡張子はそのまま。すなわち2000年6月ならば、<jun2000.txt>とし、どこか作業用のディレクトリにコピーします。
このディレクトリに、
a)必要なデータをrenameしてコピー、
b) DATA-SELECTION-PROGRAMもコピーしますが、プログラム名の入力が面倒なので、<select.exe>のように入力が楽なように、renameしてコピーします。
c)先にダウンロードした<stnlist.txt>もコピー。
以上3つの種類を同じディレクトリにコピーしたら、Dos窓から<select.exe>を起動して、プログラムの指示に従って、必要な気象観測地点のデータをピックアップしてください。なお観測地点の番号は、<stnlist.txt>であらかじめ確認しておきましょう。
最近は一ヶ月のデータが上旬中旬下旬と3分割されてダウンロードしやすくなった。しかしその分データファイル名のリネームが面倒くさい。簡便にやりたいのであれば、バッチファイルか、プレプロセッサプログラムを作った方がよいだろう。
WMOで収集しているデータはすべてここで見ることができる。なおWMOに関する活動内容を日本語で見たい場合は、地球環境データベースの中の情報源データベースのWMOのページをご覧下さい。
地球上を一定のグリッドに区分けし、そのグリッドの降水量データ
解説が以下のページありますのでご参照下さい。
降水量の全球規模の格子点データ(http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/memo/globdata/precip.html)
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