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デジカメのJPEGファイル中の
EXIFデータに位置情報(ジオタグ、緯度経度)を、簡単に埋め込む方法

 このページは、ハンディGPSの位置情報を、デジカメのJPEGデータに入れる方法を解説しています。GPS内蔵のデジカメを購入しなくとも、また特別なソフトがなくとも、デジカメデータに位置情報を入れることができます。


 野外において撮影した場所の記録がわかれば非常に便利です。今のデジカメは、シャッタスピードや露出、撮影日時が画像ファイル中にEXIFデータとして記録がされます。このデータに位置情報が書き込ませれば、画像ファイルを管理するだけで、同時に位置情報も管理できます。ここでは簡単に位置情報をEXIFデータに書き込む方法をご紹介します。
 なお写真のデータに埋め込む位置情報の取得は、1)持ち歩いているGPSの記録を利用する方法と、2)あとからGoogleMapを見ながら埋め込む方法、の2種類があります。GPS内蔵のカメラを購入せずともこれらを利用すれば、簡単に書き込むことができます。

 ハンディGPSを使って位置情報を書き込む方法のメリットは、

  1. 持ち歩いているGPSと連動できるため、自分の行動記録と重ねて管理できる
  2. わざわざGPS内蔵カメラを購入する必要がない
  3. ハンディのGPSは、自分が気に入ったものを使うことができる
  4. もちろんデジカメも
 反面デメリットは、
  1. 行動中は常時GPSを稼働しておかねばならない
  2. GPSの位置記録と写真とを時間で同期させるため、GPSの記録(トラック)をかなり細かくメモリーしておかねばならない
  3. カメラの時刻を、できれば秒単位で正確に合わせておく必要がある
  4. GPS内蔵のデジカメの場合、撮影方向を記録できる機種もあるが、それができない
等があります


GPSの計測データを使って埋め込む方法(主に日本国内で利用する場合)

カシミール3Dを使う

 日本国内で使う場合は、カシミール3Dを使うのが良いと思います。GISソフトと比較して使いにくい点もありますが、それを補ってあまりある便利な機能があります。また基図に国土地理院の地形図が利用できる点もお薦めの理由です。最近ではgoogle earthを使うものが多い(例えばGMMなど)のですが、衛星写真では地形を読み取ることができない他、解像度が地域によって異なるなどの課題があるため、撮影位置の検証が難しいと思っています。

Step1:GPSデータをカシミールで読めるデータ形式で書き出す

  1. GPSのトラックデータをカシミールで読めるデータ形式で、メモリーから書き出す。
    データ形式はカシミールで読めれば何でも良いが、他への利用を考えると、とりあえずはGPXが良いだろう。
  2. 書き出したトラックデータファイルを、カシミールの「ファイル」−「GPS各種データで読み込む」。
  3. カシミールの「編集」−「GPSデータ編集」でGPSデータエディタのウインドウを起動。
  4. トラックフォルダー内の、読みこんだファイルを選択。
  5. 右クリックで「ジャンプ」。読み込んだ奇跡が表示される。

Step2:写真にジオタグを埋め込む

  1. エクスプローラーで、写真の入っているフォルダーを表示する
  2. タグを埋め込む写真ファイルを選択。
    この際、写真のEXIFデータの日付と時刻は、GPSのデータと一致していると良い。これはEXIFの時刻データをもとに、GPSのトラック場所(時刻)に一致させるため。EXIFデータの時間がずれているのであれば、その「ずれ」を、秒単位で書き留めておく。もし写真にEXIFデータがない場合は、カシミールではファイルの日付でも一致させることができる。ただしこの場合、エクスプローラーでは秒が表示されないものの、実際には秒で管理されている。見えない秒のずれが発生する場合があるので、この点には注意する。
  3. 選択したファイルを、そのまま、カシミールの地図上にドラッグアンドドロップ。
    カシミールの地図上のどこでもよい。(ドロップした場所には意味がない)
  4. カシミールの「リンク」−「リンクデータ一覧」でリンクデータ一覧ウインドウを表示させる。
    このリンクデータ一覧ウインドウには、さきほどドラッグアンドドロップしたファイルが表示されている。
  5. ウインドウ中のファイルを全て選択した後、このウインドウ中の「編集」−「撮影場所の推定」をクリック。
  6. 時刻のずれを聞いてくるので、ずれをインプット。
    EXIFデータではなく、ファイルの日付を使う場合は、チェックを入れる。ずれがなければゼロのまま、実行。
  7. カメラのアイコンが、時間に応じた地図上に配置される。
    場所が不適切であれば、アイコンを移動させる。
  8. リンクデータ一覧ウインドウで、「編集」−「EXIF情報書き込み」で書き込む。
    緯度経度のタグ(ジオタグ)がEXIFデータに新たに行追加されるので、前のEXIFデータがなくなることはない。またEXIF情報を書き込んでおけば、例えば画像ビューワーのirfanviewでは、グーグルアースで位置の表示をしてくれます。

GoogleMapを使って埋め込む方法

 GoogleMapで撮影した位置を特定するだけでジオタグを埋め込んでくれるソフトがあります。このソフトを利用すれば、GPSを持っていなくとも、またカシミールで表示できない海外であっても、簡単です。またGPSの計測データが異常値であっても、実際に行った場所を確認しながら埋め込めますので、ジオタグも異常値にならずにすみます。ただし、GoogleMapで位置が特定できる範囲に限られますので、山の中など目標物がない場合には、正確な位置としてのジオタグを埋め込むことはできません。
 このソフトの名前は「geosetter」です。日本語で利用できます。


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