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世界の国においては位置を示す座標の測地系に、必ずしも全地球的な測地系や、最近統一されつつあるWGS84等を使っているとは限りません。例えば2011年の春現在、私が滞在している南米の国では、PSAD-1956(Provisional South American 1956, Ellipsoid: International 1924)が正式に用いられており、この国で用いられている各種のデータ、例えば気象観測所の位置データも全てPSAD56の測地系の緯度経度データとなっており、UTMもこの測地系が用いられています。
このような各国固有の測地系の位置データを、他の情報源のデータ(例えばSRTMや、GoogleEarthなど)と併せて用いるとき、統一した測地系(一般的にはWGS84)に変換して用いる必要があります。会社等の営利活動では、販売されているGISソフトや変換ソフト(例えば BlueMarble の Geographic calculator など)を購入すればよいのですが、利益を目的としていない活動においては、なかなか高価なソフトの購入は難しいですし、かといって海賊版のソフトを使用して得た成果では、それは適切な成果とは言い難いものがあります。
そこでフリーで使えるコンバーターを紹介します。
このソフトは約200の測地系に変換できるもので、ローカルのPCにソフトをダウンロードして使用するものと、Web上で利用するものの2つがあります。 Jan 19,2011の時点では、Version3.1となっています。開発は米軍のNational Geospatial-Intelligence Agencyが行っています。
ダウンロードするソフトウエアでもWebにおいても、データ入力は画面上で一箇所ずつ行うことも可能ですし、ファイルから一括して行うことも可能です。ダウンロードの場合では、参考文献や用語説明等も含まれています。またソースコードも配布されています。
測地系や座標系をプルダウンから選んでいくだけですので、簡単に計算ができます。ただいくつかの留意点がありますので、このプログラムをフィールドで用いるのでしたら、出発前に一連の操作を確認しておくことをお薦めします。
市販の座標系変換ソフトであるGeographic calculatorと結果を比較してみましたが、当たり前のことだとは思いますが同じ値を示します。また画面構成は異なりますが、Geographic calculatorと操作感覚が同一です。
NGAではGEOTRANS以外にさらに高精度の変換ソフトも開発しており、ベータバージョンとして公開しています。
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