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衛星写真などのビットマップデータをトレースする方法
特にSurferで利用するには
ここではフォトショップとベクターワークスによる2つの方法により、僕がどの様にSurferで使っているかを解説しています。
基本的なPhotoshopやVectorworksの使い方は、本屋さんで売っている参考書をお読みください。たくさんの種類がでており、あなたにあった参考書が見つかるはずです。
1.衛星写真上の情報をAdobe Photoshopでトレースする方法
衛星写真が手にはいると、それを使って地形区分とか、Landuseとかを区分したくなりますよね。
今僕は所属する大学院ではなく某所の大学院で教えをいただいている身ですが、驚くのはこのお世話になっている大学(地質の課程ですよ)に、なんと、トレース台(透写台)がないことなんです。トレース台とは、下から光を当てて、トレーシングペーパー等にトレースをしていくための台のことです。僕なんか会社にいるとき、出張途中で新幹線の窓ガラスでトレースをしたとか、宿でテレビをトレース台にするって事をやってきて、もちろん会社の事務所でも空中写真の簡易解析なんかにトレース台を多用していたんですが、こんな事は大学ではもう誰もやっていないんですね。では今の学生さんはどうやっているかって言うと、パソコンなんです。
簡単に言うと、トレースをする基の写真をスキャナーで取り込んで、これに書き込んでいくんですね。僕はかなり驚きました。
教えを請うている大学ではこのソフトに「イラストレーター」を使っていますが、ここでは衛星画像の読み込み・修正に利用した「Photoshop」でのやり方を書きます。
Photoshopのトレース手順としては、基の写真に対して、透明なレイヤーを重ねて、このレイヤー上に必要な情報を書き込んでいくという方法です。この便利な点は、レイヤーを対象の情報ごとに何枚も重ねていくことができることと、基の写真とレイヤーとが正確に一致することです。
ただし現在のところ自分でもわかっていないのが、衛星写真の縮尺です。たぶんPhotoshopでは縮尺のコントロールができないのではないかと思います。レイヤーに書き込む、という単純な事から考えると、縮尺がコントロールできるCADソフトの方がよいかもしれません。(Auto
CADよりもVector Worksがいいという噂を耳にしたので、VWに現在取り組んでいます。でもCADってむずかしいですね。)
僕の現在やっているPhotoshopによる方法を下記に示します。
- 僕の場合はSurferで使うことが大前提になっていますので、SurferのBasemapとして使う衛星写真画像データをPhotoshopで読み込みます。
(このとき、衛星画像データは必要な部分だけ切り取って、非圧縮のTIFFデータとして保存しておきます。JPEGなどの圧縮目的のデータは、ドット一つ一つの色データを換えてしまいますので、色変換のない非圧縮画像データで保存しなければなりません。また、もし使っているパソコンに十分なメモリーが搭載されている場合、衛星画像を薄い色に換えておくと、あとからわかりやすい図面になります。)
- このTIFF形式のBasemapを元に、地形情報や道路情報をレイヤーに分けて書き込んでいき、その各レイヤーごとにビットマップで保存します。
- 各ビットマップデータを、そのまま(何も処理を行わず)、WinTopo(free)を使ってラスターデータからベクトルデータに変換します。ベクトルデータに変換する理由は、ファイルの大きさが小さいということと、各種のソフト(僕の場合はSurfer)での重ね合わせに便利なためです。でもベクトルデータは線の情報なので、地形区分のように基本図面に対して、「半透明」の塗りつぶしをしたいときには向かないのが難点です。
- この作製したすべてのベクトルデータをSurferで読み、Overlay Maps(重ねる)を実行すると、きれいに重なります。(Basemapとは重ならないのが難点です。)
2.衛星写真上の情報をVectorworks9でトレースする方法
現在、Vectorworks9を使った、縮尺とラスターによる作業方法を確立すべく、検討中しているところです。
- Vectorworksで画像を読みとる準備をする
- 用紙の設定
- ファイルメニュー、新規で、新規に作成にマーク
- ファイルメニュー、用紙設定で、用紙サイズ、用紙方向を設定
- 単位の設定
- 画面メニュー、単位で、ミリメートルを選択
- 縮尺の設定
- 画面メニュー、縮尺で縮尺を設定
- 縦横比は変更できなさそう(現在調べているところ)
- グリッドの設定
- 画面メニュー、グリッド設定で、スナップ・レファレンスグリッドともに設定
- スナップグリッド:マウスの動きを規制するグリッド。数値を大きくすると、マウスは設定数値以下の動きをしない。なおグリッドへのスナップがOFF(ボタンがへこんでいない状態)では、マウスの動きは規制されない
- レファレンスグリッド:用紙上にある青い方眼。設定された数値が一つの枠の大きさ。マウスの動きとは関係ない。
- レイヤーの設定
- 階層メニュー、レイヤーでレイヤー名を設定(ここではビットマップデータとします)
- 続けて同一ウインドウ内で新規をクリックし、レイヤー名をもう一つ設定(ここではベクトルデータとする)
- Vectorworksで画像を読みとる
- 読みとるレイヤーを決め、右上のレイヤー名で選択する(ここではビットマップデータのレイヤーに読みとることにする)
- ビットマップデータを読みとる
- ファイル、取り込み、イメージファイルで、Basemapを読みとる
- チェックとして、長さを測ってみる
- トレース作業
- 多角形ツールで読みとる
- 直線と曲線が混ざり合っていることが多いと思うので、多角形ツールでトレースした後、スムーズカーブで整形します。
- 編集、スムージング、ペジュスプラインでスムーズにする
- アウトプット
- <執筆中断中>
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