参考:「データのとり方とまとめ方」分析化学のための統計学 J.C.Miller/J.N.Miller著 共立出版
既知濃度の測定結果と、検量線から求めた既知濃度の測定結果との「差」のばらつきから、統計的に信頼できる範囲求め、濃度0の時のこの信頼範囲をもって、検出限界値とする考え方である。
この考え方では、機器固有の検出限界(S/N比)等のほかの要因は考慮されていないため、これだけで検出限界値とすることは問題がある。
詳しい内容は、参考書を参照のこと。ページ104〜117。
1)検量線作成用データ x(既知の濃度値) |
1)検量線作成用データ y(機器分析結果) |
3)1で求めた検量線(回帰直線)に既知濃度を代入してyを求める | 4−1)1のy値と3のy値の差の絶対値 | 4−2)二乗 |
0 | 2.1 | 1.517857 | 0.582143 | 0.33889 |
2 | 5 | 5.378571 | 0.378571 | 0.143316 |
4 | 9 | 9.239286 | 0.239286 | 0.057258 |
6 | 12.6 | 13.1 | 0.5 | 0.25 |
8 | 17.3 | 16.96071 | 0.339286 | 0.115115 |
10 | 21 | 20.82143 | 0.178571 | 0.031888 |
12 | 24.7 | 24.68214 | 0.017857 | 0.000319 |
Σ(差の二乗) | 0.936786 |
Sy/x | 0.432848 |
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もし間違っていたら直して使って下さい。(あくまでも考え方ということで...)
=IF(セルA<セルB,TEXT(セルC,"<#0.#0"),セルA*検量線)
ここに
セルA:測定値
セルB:測定値の検出限界値
セルC:濃度の検出限界値
例
a)測定値が0.001で、測定値の検出限界値が0.002で、濃度の検出限界値が0.05とすると
上記の式では、<0.05と、テキスト化して書き出されます。
b)測定値が0.002で、測定値の検出限界値が0.001で、濃度の検出限界値が0.05とすると
上記の式では、0.002×検量線で、濃度値が計算され、数値として書き出されます。
=IF(ISNUMBER(セルD)=TRUE,数式,セルD)
ここに
セルD:判断を行う対象のセル
この式はセルDが数値であるかを判断しています。数値であれば、上式内に書かれている数式を実行し、もし数値でなければセルDを書き出します。
REPLACE関数を用いる。
この関数は、
REPLACE(文字列,開始位置,文字数,置換文字列)
であるので、開始位置を1、文字数を0にすれば、単純に数値の頭に付与されます。開始位置を変えれば、挿入になります。削除は置換文字列に「""(ヌル)」を指定します。
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