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検知管による土壌中のヒ素の簡易定量の紹介

 土壌濃度の現場簡易定量法として、日本のガステック社の測定キットを紹介します。


原理

 土壌中のヒ素からアルシンガスを発生させ、その濃度を測定し、土壌中の濃度に換算する。

測定方法

 アルシンを発生させ、そのガスをハンドポンプで吸引し検知管に導き、発生したガス濃度を検知管で測定しています。この写真の場合、向かって右側が試料の吸入口で、ハンドポンプ(左側)にてガスの吸引を行います。
 検知管は、右から左へと、濃度が高いほど変色域が延びてきます。この変色の長さに応じて目盛りを読むことで、ヒ素濃度が定量できます。元は黄色い検知管が、真っ赤に変色しています。目盛りの限界を超えていますね。
 このキットでは、検知管の目盛りは土壌濃度として(アルシンガス濃度ではなく)示されています。

参考文献

 この分析法についての詳細は、佐藤正光氏の文献(水処理技術 Vol.34 No.9 1993)を参照してください。

その他

 土壌濃度の現場簡易定量法は、今のところこの検知管法が最も良いように思います。しかしながら現在私はこの方法を行っていないため、残念ながら詳細は不明です。
  もしこの他に良い分析方法をご存じでしたら、ご紹介いただけると幸いに存じます。


実際の測定状況

<写真をクリックすると、拡大した写真を見ることができます。>

土壌ヒ素の定量(準備作業) 土壌ヒ素の定量(準備作業) 土壌ヒ素の定量(前処理)
準備作業状況 準備作業状況 試料調整中
土壌ヒ素の定量(測定中) 土壌ヒ素の定量(測定終了)
検知管に吸引
させている状況
吸引終了
(検知限度over)

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